「俺は聖城 瑠偉。キミは?」
「あたしは栗原 蒼空です!聖城さん、助けてくれてありがとうございました!では…」
「ちょっと待って、怪我してる。絆創膏…って、置いてきちゃったな…どうしよ…」
怪我なんて、いつの間にしたっけ。
スキンヘッド軍が追いかけてくることが衝撃的すぎて忘れちゃった。
というか、さっき会ったばかりの奴になんて優しい人なんだ。でも…
「大丈夫ですよ。帰って消毒しますから!」
「ここから家までどれくらいかかるの?」
「多分、20分くらいです」
「それじゃあ俺の方がはやいな。よし、ついてきて!」
ついてきてって…どこへ?


