『炎弓』
「彗剣」



叶も同じことを思ったのか魔具を呼び出す。



「俺は援助な」



魔具を持たない望さんは印を結ぶ準備をしながら言ってくる。



『課外授業です。
放心してる場合じゃないですよ。』


「ぼさっとしてないで手伝ってよね。
悠と雪乃しか準備出来てないって問題だよ」


「あいつは俺ら総出でも勝てねぇんだよ。
残り5分だ。

それだけあいつを止めるぞ。」



悠くんは手に水を纏い、雪乃くんはその辺にあった草に魔力を通して鋼をも切り裂く剣を作っていた。

‥‥優秀だなぁ。


我にかえった隼人くんと優くん。
紫乃の姿が見えないと思ったら、気配を消してタナトスの隙を突こうと狙っていた。

隼人くんと優くんは2人とも剣を呼び出す。


隼人くんはカラドボルグ、優くんはクラウ・ソラス。

どちらも伝説上に残るほどの剣で相当の実力者じゃないと持てない。

魔具には魔力が込められているから、それに見合った魔力がないといけないんだ。




[諦めて我が爪の餌食となるがよい!
われはこの世を手に入れる!]


「そんなことさせない!!
雷炎剣 雷光破!」



タナトスの一瞬の隙を突き、切りかかった紫乃。

しかしそれはいとも簡単にねじ伏せられ、紫乃の体は後ろに吹っ飛ばされる。

その陰に隠れて悠くんと雪乃くんが攻撃を仕掛ける。