「……じゃあ、これあげるから。これで寂しくなったらいつでもおいで」

「え……えぇ!?こ、これって!!」


さらっと手渡しされた、手元にあるものを見てびっくり。

「千湖が寂しくないよーに」

「っ!!」


尊くんがくれたのは、この家の合鍵。
こんなのもらったら嬉しくて嬉しくて、毎日来ちゃうよ?

まあ、そんなことしたら迷惑だからしないけども!

「ほ、ほんとにわたしが受け取っていいの?」

「千湖じゃなきゃ渡さない」


もう、ほんとに

この人はわたしを喜ばせる天才だ。


「こ、これからも……ずっとそばにいてもいいの?」

「千湖以外考えられない」

そんな素敵な言葉をもらえる
わたしは本当に幸せ者だ。


「……これから千湖にたくさん意地悪してあげるから、覚悟しなよ?」