男女七人夢物語




「じゃー、私も前と同じ体育委員やろーかな」


「おっ陽葵、ぜひそうしてくれ。女子はあまり体育委員やりたがらないからな」

「あはは、先生それ体育委員が前で体操しなきゃいけないからだからね」

「俺は良いと思うんだけどなー」

「女子高生はそうはおもわないんですよー」


ベーっと舌を出して笑う時田陽葵は、本当に楽しそうで、そんなに体育委員をやりたいのかと聞きたくなる。


「女子高生って、お前は違うのか?」

「あはは。まあねー、そういうの私のキャラじゃないし」


また、時田陽葵は何も面白くないのに笑う。

私だったら“お前は違うのか”なんて言われたら、冗談でも少し返答に詰まる。



可愛くもないし、ただただ地味なくせに、女子高生という特殊な感情が邪魔をする。心底クソな自分だ。