「俺、好きな奴が幸せならそれでいい。」


そう思えた。


姫が好きになった奴がこいつで、良かった。


「行くぞ、優」


目を見開く。


優と呼ぶ新藤に俺はーーー



「海、ありがとう」



そう呟いた。