「しかし、可愛いよな。



姫ちゃんだっけ?俺の女にならない?」


幹部の武〈たけ〉が姫ちゃんの肩に手を置く。



だけど姫ちゃんは、何も言わない。


「なんも言わないなら、やっちゃおうぜ」


なんて、武が姫ちゃんの肩を押して、押し倒す。



さも、何も言わない姫ちゃん。




すべてに諦めた様なそんな、冷たい顔。


抵抗しろよ、心の中で悪態をつく。



武が、姫ちゃんにキスをする。


おもちゃの様に、ただ、されるがままの姫ちゃんの瞳から涙が流れる…………