夜、寝ていると知らない番号から電話が入る。


疲れて海くんは寝ている。


「(もしもし、……………えっ?)」


私は海くんを見た。



少しだけーーー少しだけだからごめんね。


私は財布をショルダーバッグにいれスマホを握りしめ、ホテルから出る。



ごめんね海くんーーーー




海くん、ごめんなさい。




私も、新くんを助けたい。


罠だと分かって居ても助けたい。