そして、杉森、新と風呂に入るが。


俺はなかなか入れないでいた。


俺が風呂に入れば、姫とあいつらだけ。


不安だ。


「海くん、風呂いかねーの?」


新がニヤニヤしながら、聞いてくるのを睨む。


「お前ら、俺が入ってる間、姫になんかしたら許さねーからな」


睨んでやる。


「海くん、早く来てね」


不安げに見る姫。


可愛い。


「ああ、早く行ってくるから」


俺はそそくさ、と風呂に入る。


不安で仕方ないけど仕方ない。