『私の知り合い…というか、翼のお兄さんですよ。』


「そうなの?」


『はい。最近話す機会がなかったようなので、二人にしてあげてください。』


「んー、そうだね!
せんせー。僕たち向こうでバスケでもしとくねー」







物分りがよくて助かります。
姫さんはもしかしたら、本当に素質があるのかもしれませんね。

それも、私たちよりの。
もしかしたら、それ以上の。








「み…澪っ」


『拒否権はありませんよ。
今朝決めたことをするなら、一つでも悩みの種は消してください。』


「澪ー!
参加しねぇのー?」


『今行きます。』








呆然とした翼を放置して、同じ年で下っ端にあたる友人の元へ行きます。

あの二人………








『ちゃんとと話せるといいんだけど。』