「え、そうなんだ。 なんか聞いちゃってごめんね…」 『大丈夫ですよ。』 「ありがとー」 その時、チャイムが鳴り響いた。 …と同時に体育館に入る。 「お前ら遅いぞ…って澪?」 『お久しぶりです、司沙さん。』 「嘘…だろ………っ」 「澪、知り合いー? ってか翼、大丈夫?」 いつもどおり笑って返す私に、驚きで言葉を出せない翼に、不思議そうな姫さんに、なんとも言えない顔をしてる司沙さん。 けど、ここで気を使って〝知らない〟というほど、私は大人ではありません