「あ、手入れしてくれたんだ。 ありがとな。」 『それを分かっていて置いていきましたね。』 「バレたか。 だってお前の仕上げの方が綺麗なんだもん。」 髪の毛が濡れたままの翼が出てきてニヤリと笑いながら言う。 何が綺麗なんだもんですか。 全く可愛くもなんともありません。 『そりゃ、本職ですから。』 本心を言わずそう返すのは、事実だから。 「俺も一応、本職なんだけどー?」 『職の内容が違うでしょう。』