「今度はお前が澪を信じて守るべきじゃないのか?

くだらねぇ意地でこれ以上澪に甘えるな。
お前は守るために力を手に入れたんだろ?」





優しく笑う兄貴。

その笑顔と澪の笑顔が重なった。
何かを守ると決めた強い笑顔。




『澪のとこ…行ってくる』




親父達を殺したのがKINGだとか。
俺を守ろうとしたのだとか。

考えるのは全部後にしよう。

澪に背負わせていた‥‥背負ってもらっていた重荷を受け取りに行く。





「行ってこい。」


『ありがとな!』


「おぅ!」




謝らないと。

…‥‥…いや。
あいつは謝られるの嫌いだからな。

なら、ちゃんと伝えよう。


心からの〝感謝〟を……。