倉庫について何も変わらない一階を通って幹部室へと向かう。

何も変わらない。

兄貴と翼さんがいないだけで。

幹部室へと入ると‥‥‥‥‥‥





「おっそーい!」


「総長が一番遅いってやばくね?」


「いや、千里達がいる方がやばくない?」


「梓の言う通りだね。」


『なんでお前らいんの!?』




普通に座ってる姫と千里。
昨日までと変わらないその笑顔は、昨日のことが夢のように感じるものだった。




「俺は仕事。
お前らと姫の護衛。
オーナー命令だから俺らには意図は分かんねぇよ。」


「僕も仕事かなぁ。
裏のこと学べって言われて千里にくっついとけって、蒼炎のオーナーに言われたから。」


「まあ、澪と翼は来ないぜ?
あいつらは別の仕事だからな。」



澪に至ってはオーナーだから、色々後始末とかあるみたいだし。と笑う千里。

なんか、意味わかんねぇんだけど。

つまりは、仕事で俺らの護衛を命じられたから、ここにいるってことだよな?

けどそれは、オーナー‥‥兄貴の考えることだから意図は分からねぇと。

だけど、それがオーナー命令だから聞き入れた。

謎が深まるばかりなんだが…………