「裏入り志望」





真っ直ぐ兄貴を見つめる姫。

驚く俺たちとは別に兄貴たちは分かっていたようだ。

兄貴はどこからか小さな箱を取り出して、姫に渡す。





「これは?」


「蒼炎の証のバッチと、通信機です。」


「蒼炎?」


「あなたは殺し屋向きではないと判断しました。
しばらくは翼に色々教えてもらうといいでしょう。」




箱の中を見た姫はその箱ごとポケットに入れる姫。

それを見た梓と彩沙はクスッと笑う。




「姫ならそっち側に行くと思ってたー。
双子は表舞台に残らせてもらうねー」


「裏で生き残れるかって言われたら、無理だろうしね。」


「「皆と会えないのは悲しいけど、これも運命でしょ。」」





随分とあっさりの双子。

これも予想通りなのか、納得したような兄貴たち。