『どうぞ。
飲みながらゆっくり話ましょうか。』





全員の前にカクテルを置き、千里の前にはバーバラというカクテルを置く。





「え?」


『これは奢りです。
あなたにぴったりでしょう?』




淡い茶褐色のカクテル。
ジンやブランデーベースのカクテルです。

生クリームやカカオを使っているのでアルコール度数は高いのですが飲みやすいんですよ。

なぜこのカクテルが千里にぴったりか?





「ぴったり?」


「〝従順〟だな。
ぴったりじゃねぇか。」





不思議そうな千里に翼が笑いながら言いますが、千里を含め汐たちも不思議そうです。