「今回のことはきちんと説明しなければなりませんね。

今晩、時間ありますか?」


『え…あ、あぁ。』


「ふふっ。
そんな緊張しなくても大丈夫ですよ」




綺麗に笑う兄貴。
千里も翼も帰る用意をしてる。

帰る用意!?
まだ聞きたいことあるんだけど。




「知りたいこと教えてあげる。
今晩、12時ぴったりに雫石においで。」


「俺たちがなんで裏の人間として生きることになったか。

それを知って、どうするか。
どうすべきか。

ちゃんと決める覚悟をしてくるといい。」




そういうと、出ていく2人。
それに続いて兄貴も出ていこうとする。




『あ…兄貴っ!』


「出来れば、あなたにはこっちに来て欲しくないですね。

今夜、雫石にてお待ちしています。
幹部メンバーのみなさんなら歓迎いたしますよ。

聞きたいこと、まとめておいてください。
こちらも暇ではありませんので。」





そういうと、出ていった兄貴。
聞きたいこと?

そんなの…




『ありすぎて分かんねぇっつーの。』