「そう。あんなちゃん、パソコン欲しいの!今お店で使ってるやつあるんだけどもっと高性能なやつ欲しくて」

「も、モニターくらいなら......」

「もー!話にならない!じゃあ、そのモニター代をあんなちゃんに頂戴!!」

「......」

ぐる電なのに、完全に2人の世界だ。

そこに鼻歌を歌いながらシンが入ってきた。

何故かバックミュージックにクラシックが流れている。

その途端、あんなとカズが静かになった。

「シン。今日は機嫌がいいな」

「うん。気に食わないグループをおちょくったり潰したから」

おちょくる?
潰す?

なんの事だろう。
とりあえずグループにとっては良くない事の気がする。