だけどダメなんだ。


俺は沙希の綺麗な肌を見て傷つけてしまいたいと思う。


だから沙希に近づく事はできないんだ。


「なに言ってんだよ」


俺は何も気が付かないフリをして首を傾げた。


するとスミレは「鈍感なんだから」とブツブツ文句を言いながら自分の席へと向かって行ったのだった。