「そうだよそうだよ! 澪と沙希も一緒に行こうよ!」


振り向くとエイトと真央が登校してきていた。


「彼女のお願いくらいきいてやれよ」


エイトまでそんなことを言ってくる。


まぁ、この4人で行くならいいか。


「それにさ、今日は付き合って一か月記念だよ?」


頬を赤くして沙希がそう言った。


そういえばそうだったか。


沙希と付き合い始めたのはあの事件があった一週間後からだった。


自分だけ何も知らずにいた沙希はしばらくふさぎ込んでいた。


けれど、「澪の事をもっとよく知りたい」と言い出して、俺から告白をしたのだ。


「じゃあ、みんなで行くか」