「話を聞いてほしい。」 空の瞳は真剣だった。 下唇を噛むの。 空が、相当真剣な時の癖 もし、私が蒼哉に話を聞いてと言って、嫌だと言われたら……? きっと泣いてしまう。 人として、真剣な人の話を聞かないなんて、どうかしてる。 「うん、いいよ。ここのイスに…」 いつも私のベッドの横にあるイス、いつも蒼哉が座ってた。 「そこのイスに座って」 反対側にある別のイスに案内する。