100年に一度の王子様



おかしいおかしいおかしい!
それは、何がなんでも絶対おかしいってぇ!


上から大きく振り下ろされた剣に恐怖を感じて、とっさに身を縮ませて右側に転がる。
すると、私の座っていたベンチを抉るように
剣が刺さった。


……ん?
えっと、ずいぶんキレイに刺さってますね?
そ、そんなに切れ味いいんですねぇ……。
………あれ、本物だ…。


信じたくないし、信じてないけど、
たぶんあれは本物だ!

じゃなきゃ、たとえ木造でもベンチに
剣はめり込みません!


どっと嫌な汗が出る。
……地面が硬い…冷たい…。


どどどどうしよう…?
見知らぬ土地で見知らぬ人に、
理解できない状況で理解できない理由で
殺されかけてる、私…!!