「…おい、この部屋入れチビ。」
…前・言・撤・回!。
なんなの?
二言目には暴言。
バカの次はチビですか。あーそうですか。
もークエンなんてハゲてしまえー!
「………。」
キッと睨みつけた私を
何事も無かったように部屋の中へ放り投げる。
「わっ。」
「…そこに着替えが置いてあります。」
扱いが雑すぎる!
指を指した方に確かに服が一式置いてある。
が、この世界をあまり理解していない私でも
なんとなく分かる。
これは…男物では…?
「あなたにはレジェ様付き専属護衛官になって頂きます。ですが、レジェ様は女性が嫌いです。さしあたって、あなたにはこれから男装をして頂きます。」
「………は?」
…理解が追いつかない。
そういえば、突っ込むのも忘れてたけど
なんで私は王宮にいるの?
いや、連れてこられたの?

