楪と京極

「え、何」



嫌そうな顔をされる。

だが、気にせず見るものの…。

「…解せない」



「は?」



顔には特に表情が出てないはずだが、ジト目で凝視された。



最初の、そう昨日の儚げさとは打って変わった表情。

キャラが変わったと思うが気のせいではないはず。



…とりあえず、何が解せないかと言うと。

「百千悠。もしかしてお前、男…か?」



性別が分からなかった。



「?!//////」



声音は普通に高めな綺麗なものだし、容姿も黙っていれば綺麗な美人。



小柄な体躯、色白なぷるぷる肌、そして少し大きめの制服。



艷やかな金髪ロングヘアは手入れがされているだろうし、

煌めく黄金色のつり目気味な瞳はパチっと開いて女子と同じほど大きい。



男らしい感じは…そうだな…あぁ、理事長室から私の手を引いた所。



そう一瞬の内に考えていると、

途端、顔を真っ赤にして驚く百千悠。



ーガンッ

「っプッ!」



そして同時に、聞き耳立ててた一人が噴き出した拍子に当たったのか扉が開いた。



「あ、ちょっヒロ君!何やってるの!」



慌てる茶髪ロングの美少女。



「あ!悪っ…プッアハハッアカンっ、ちょっ待って…ツボった!」



笑い崩れる赤髪黒メッシュ、黒目の関西弁男子。



「そーだよー、バレちゃったじゃん」



ぶー、と関西弁男子を見る黒髪ショートピンクメッシュの美少年。



尻目でそれらを一瞬見てると。



ーグイッ





ネクタイを引っ張られる。



驚いてそのまま引っ張られた方向に体が傾く。

若干前かがみになった。



ーチュッ

「!」



「あ?!」

「あー!」