「何のこと? 一言も男の子が本を読むなんておかしいとは言ってないけど」 「言ってるじゃないか、言外に。 まぁ、いいや」 それほど気にしなかったのか、彼はさらりと流した。 「ねぇ、君何組?」 「え?」 突然クラスを訊かれたから驚いた。 「クラスだよ、何組なの?」 「クラスを聞いてどうするの?」 「いいから教えてよ」 「……3組」 「じゃあ、隣だね。 俺4組だから」 別に聞いていないのに……。