「それで助けたヤツはどんな人?」

「ああ、華龍学校の生徒なんだって、想くんの学校だよね。だからね、助けてくれたお礼したいの。今日放課後いってみるね」



はあ?マジかよ。

「落ち着け、美羽。あそこは男子校だよ? 

女子校育ちの美羽が行くのは危ない。時間通りにいけば紹介するよ。相手の名前は?」


危ないヤンキーがたくさんいる学校だと、美羽は知らない。


何も知らない。


「あのね、下の名前だけ。たしか、明人〈アキト〉くん」


明人ーー?俺の仲間にもいるけど。。

赤い髪のチャラ男。