俺のなんて、言われると顔に熱が集まるよ。


さっきのキスも、まだ唇に残ってる。



「美羽」


「はっはい!?」


思わず変な声を出してしまう。


唇を触って余韻にしたっていたせい。


「この二人の紹介まだだったな。


翡翠 舜〈ヒスイ シュン〉女好きだから気を付けて」


「おい、なんだその紹介!!」


舜くんは、焦げ茶色の髪で、ピアスはしているものの、怖さは感じない。



「あー、九条 晴〈クジョウ ハル〉特になし」


「おい!!さっきの仕返しか。そうなのか想」


騒がしい。


「うるせーな。」


気だるそうに、ドカッ、と美羽の隣に座ると、隣の美羽の肩がびくつく。



怖がらせてるつもりは、ないんだけど。