「しかし、まさかそんな早くここに来てるとは思わなかったわ。


普段、あの姿だからさぁ。


連れてかれたって聞いた時、早く助けなきゃってあの姿で助けに行ったけどさ。


心配した。」


本当に、心配した。


頬に優しく触れる想くんに、私は、ドキドキが止まらない。


「いつもは、あの姿?けど、私を送るときは、普段……」


ああ、と頷く。


「だって、美羽を怖がらしたくなかったから」


そう、優しく笑った。