「ああ、別れてくれって?


別にいいよ、そんな好きじゃねーし。」



えっーーーー?


想くん?だよね。


私の知らない貴方がそこにいた。



「じゃあ、最後にちょっとおいで」


おいで、と言われても怖くて近づくのを躊躇う私に。

ーーーーーーグイ。



無理矢理口づけされた。


乱暴なキス。


「いやぁ!!!やめてッ!!」


「最後に、ヤらせろよ!」


ニヤリ、と不気味に笑う想くんの顔が怖くて涙が出た。


やだ、やだ。


どうしてーーー?


ベッドに押し倒され、乱暴に口づけされる。


「おい、何してるんだよ‼

いい加減にしろよ!」




俺は、想を殴った。


想は吹き飛んでも尚、床の上で笑うだけ。


「くくく、まじになんなよ。


最後ぐらい、やらせてたっていいだろ?」


そんな、卑劣で下卑た笑いを彼はした事がない。


私の知らない彼がそこにいた。