「美羽か、ますますウサギっぽいな。可愛いって意味だし」


そんなアイツに目を向ける。


「ってか、何しに来たんだここは紅龍の倉庫だぞ」


睨み合う俺達の空気を切り裂く様な明るい声。


「あーいたいた。兄貴、急に居なくなるなよ」


あ?


今なんつった?


明人が、手を振ってる。


ま、まさか。


こいつはーー  明人の兄貴!?