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新学期はまだ教師もバタバタしているせいか、俺らの学校が不良校だからか。
どちらが理由かは知らないが、ロングホームルームと授業担当の先生たちが軽くはじめの挨拶をする程度で、授業はおしまい。
今日は唯一の4時間デー。
しかもお昼ナシ、ということはつまり、俺には当然先約があるんだけど。
「なるみちゃん」
「………」
「一緒にご飯行こ? なるちゃん」
「………」
休憩時間を使って、その子には先に断った。
そして代わりに、まだ機嫌をなおしてくれない幼なじみに声をかける。……が、相当不機嫌で、ヘアアレンジ以外は見向きもしてくれない。
「なるちゃん。みんなもう帰ったよ?」
「……衣沙も帰ればいいでしょ。
女の子たち、ご飯行くって言ってたから、いま行けばまだ一緒に食べられると思うけど」
「……俺はなるみを誘ってんの」
めんどくさい。
めんどくさいけど、好きだから仕方ない。
「なるみ」
「……ねえ、ひとつ言わせて。
わたしは、誰に何を言われても衣沙を裏切ってほかの人と付き合うようなことはしない。だから、」
顔を上げたなるみと、視線が絡む。
なるみは俺の顔を綺麗だって言ってくれるけど。……俺はなるみのこと、それ以上に綺麗だと思ってるよ。



