あまりにも予想外すぎて、おどろいたけど。

ツキの辛辣すぎる一言に俺が言い返して、それを聞いたほかの奴らが笑って。



「ふふっ、仲良しなんだから」



「別に仲良しじゃねえよ。ほら、貸してなるみ。

さっきのお返し。食べさせてやるから」



「……!?

やっ、さっきのは衣沙にいちばんに食べてもらおうってだけの話であって……!わたしは食べさせてもらわなくていいから……!」



「ぐちぐちうるさい。

あんま文句言うとキスで口ふさぐからな」



「理不尽……!」



隣に、なるみがいてくれる。

それだけでもう、十分すぎるぐらいしあわせだと思う。……恥ずいから絶対言ってやんないけど。




その、なごやかな空間が。



「姐さん……!」



「ん? なに?」



「関東東のヤツらが外に……っ」



ピリッと、張り詰めたのを感じた。

……関東東って。冬霞が? 外にいるって?



「っていうかなんでそこでなるみなんだよ。

俺いるんだから俺のこと頼れよ」



「あ、すみません。つい」