歪な光

そんな私の頭をマドカは優しく撫でてくれる。





「オシロって名前が、本名だなんて思ったことなかったよ」






そんな私たちに水を差すように、ジョージは震えた声でもがき始めた。






「いてー、いてーよ…」





そして、私に向けていた注射器を自分の腕に刺した。






本物の覚醒剤なのだろう。幻想の中へ導かれたジョージは、痛みが消えた幻想に入り、わらいだす。






その姿に固まっていた警察官たちが、ジョージに手錠をかけ、逮捕された。





「マドカ、助けてくれてありがとう」






「こちらこそ、来てくれてありがとう。オシ…真白」






マドカの笑顔は今までで、一番、綺麗に見えた。やっと自由になれたような、ふっきれたような笑顔だった。






これで、私たちは偽りのない親友だっておもってもいいんだよね?






そんな余韻に浸っていると、またもや水を差すように、石川が私たちの前に立つ。






「マドカさん、あなたも申し訳ないけど署に来てもらうわよ」






石川は言いにくそうに、でも、仕事なんだから仕方がない。手錠をもって私たちに近づいて来た。