歪な光

それに、寒くなってきたのに、何故かキャミソールで二の腕まで傷だらけなのが分かる。






そして、注射らしき跡も青アザのように残っている。






「マドカ、大丈夫だよ…」





私はなんとかマドカを安心させようと、笑顔を作って見せた。





でも、本当は怖い…






「お前、中川マサキだろ?その子を離せ」






麻薬取締の警官がジョージにそう言う。
やっぱり、偽名だったんだ。






マドカも、ジョージの本名を知らなかったらしく、驚いた顔でこっちをみていた。






「はっ、だったらなんだよ」






人質を取っているからか、余裕な笑み。
この状況を打破する方法が見つからない。






「こいつだって、援交やって法を犯してんだよ。捕まえたかったら俺以外にもたくさんいるんだよ」






私は自分の罪まで話され、怒りで震えてくる。






知られていても、瞬の前でそんな話しされたくなかった。





どこまでも、卑劣で最低なやつなんだろう。きっと、一人じゃ怖いから、無力なマドカをヤク中の仲間にしたんだ。





こんな奴に、私もマドカも人生台無しにされたくない。