歪な光

「それは、どういう意味だ?心当たりがあるのか?」






またまた、怖い顔の警察官に問われる。






「昔からマドカとたむろしてた場所が、この近くにあるの」






なんだか、この人に問われると悪いことしてきなくても、犯罪者のような後ろめたい気分になる。






「もしかしたら、そこに居るかも…」





私は耐えかねて、瞬の方に目線を送ると、強く頷いてくれた。






「行ってみましょう」






やっぱり、不安なときは瞬をみると安心する。私の唯一の味方。






そして、私は先頭を瞬と歩いて、いつものクラブへと向かった。






本当は二度と行きたくない。






錆びついた匂い、自分の心を押し殺して金のために働く、その時だけにいく場所。






でも、そこが唯一の家から逃げ出す隠れ家のようになっていた。錆びた罪だらけの居場所。






援交をやめたら、来なくて済むと思ってた。なのに、辞めた私がまたここへ足を踏み込まなければいけない。






大切な友達を救うのか、裏切るのか分からないままで…





ただ、もう一度マドカに会いたい。