悩んだ末、瞬は私の頭にポンと手を乗せた。





「いいよ、じゃあ、海見に行こうか」





瞬は笑顔で答えてくれた。





「やったぁ！頑張る！面接受けるとか初めてだから」






はしゃぐ私に瞬は、優しく微笑んでくれる。






彼氏じゃなくても、私にとっては好きな人。
私もマドカがジョージを思う時にみせた表情のように、可愛くなれてるかな？






そういえば、一週間マドカとも連絡とってないけど、マドカは大丈夫かな？





心配したところで、マドカはジョージと別れる気はないんだろうけど、私がバイトを辞めてしまった今、稼ぎ頭はマドカになってしまっている。






他の一日体験の子もいるかもしれないが、一瞬で終わってしまう人ばかりだ。






また、明日にでも、連絡してみよう。





都合のいいときばかり、そばにいさせてもらっていては、私も気が引ける。





唯一、本当の話をできる相手で、痛みを共有できる人だ。






友達とか、生ぬるい表現は好きではなかったけど、マドカならそういっても過言ではない。





学校のなんとなく会話して笑ってるクラスメイトとはわけが違うんだから。