「瞬ちゃん、今は会えなくてもいいから、電話は毎日してもいい?あと、レインの写メもみたい」





どんな方法でもいい。
些細なことでも繋がっていたい。






「いいよ。じゃあ、明日帰ったら写メするよ。だから、今日は安心して寝てね」






「わかった。瞬ちゃんは、お仕事頑張ってね。おやすみなさい」






「ありがとう、おやすみ」






電話は私から切った。
先に切られたりするのを感じたくないから。






でも、おやすみって言い合えただけでも、凄く嬉しい。







瞬との出会いは、私に光を与えてくれるみたいだ。






いつか、ちゃんと二人で会ってみたい。







そして、レインと三人で暮らしたいよ。





私も猫の姿で瞬と出会うことができたら、瞬の家で優しい笑顔を見ながら暮らせたのかな?






そんな儚い空想を描きながらも、やっぱりこの姿で見つけて欲しいと思い直して眠りについた。





傷の痛みも寝てしまえば、忘れるから。