歪な光

三月九日。




私は晴れて高校を無事に卒業できる。





晴天で、卒業日和だ。




皆が集まり泣いたり、笑顔で友人と最後の別れを惜しんでいる中、私はそっと、その輪から外れて誰よりも早く学校の外へでる。





門をでて曲がると、誰かが私を待っているように立っていた。





ふと、顔をあげるとそこには、懐かしい愛しい人の笑顔があった。





込み上げてくる想い。




「瞬ちゃん」




瞬の腕の中にはレインが赤い首輪を付けている。少し大きくなって、私をみてくれる。





私は走って瞬に駆け寄り、そして、レインにも気を使いながら瞬に抱きついた。





「瞬ちゃん、会いたかったよ」






瞬も、片手でレインを抱えながら、もう片方の手で私の頭を撫でてくれる。





「真白、卒業おめでとう」