歪な光

顔を上げてみると、愛しい人の顔が涙で濡れていた。





「どうして泣いているの?せっかく会えたのに」






私が見たいのは、瞬の笑顔なんだよ。
いつも陽だまりのような笑顔を、私に見せて欲しい。






石川は、私たちの様子をみてそっと、部屋を出て行った。






二人きりになり、瞬はもう一度私を抱きしめ返す。強くて少し苦しいくらい。







「ごめん、助けてあげれなくて、逆に真白に辛いことをさせてしまった」






あのことを、石川か宮城に聞いたのだろう。





そうだよね、この行動を起こせば、瞬の心も痛むって分かってた。







「私はね、欠陥品だからこんなほうほうでしか、瞬ちゃんを助ける方法が見つからなかったの。でもね、それで良かったの、こうして瞬ちゃんは私の前に今いるんだから」






私はそっと、瞬と距離をとり頬に触れる。





こうして、瞬の顔に触れるのは初めてだ。





私の手に、止めどなく瞬の涙が伝ってくる。