歪な光

何もすることがなく、茫然としている私の病室をノックする音が聞こえた。





「はい」






「石川です。入るわよ」






石川さんが入ってくると、笑顔で私に話しかけてくる。






「調子はどお?」





「普通…かな?」






そういう私に、石川はいつも以上の笑顔を見せる。





「今日はもう一人連れて来たわよ。入って」






石川の声で、もう一人病室へ入ってくる。





それは、それは、物凄く会いたかった人だ。






「しゅん…ちゃん」




私はベッドから飛び降りて瞬の元へ走り、抱きついた。






「真白」





久しぶりにきく、瞬の声と匂い。
そして、抱きしめ返してくれるたくましい腕、温もりが、私の生きる理由だ。