呆然としている私に、石川は申し訳なさそうに




「開けてもらえる?」





と、言われた。私は一度扉をしめて開けようとした時、レインが足元にやってきた。





そうだ、警察がここへ来たということは、今、瞬はどうしたのだろう。






そして、私がここを出たら、レインはどうなってしまうのだろう。





私はレインを抱っこして扉をあけた。






「私は、自ら望んでここにいるの。それに、レインもいる。母親に伝えてよ。あんたが出て行けって言ったから、でていってあげてるんだって、今更捜索願なんて、筋違いでしょ」






別に石川が悪いわけではない。
睨みを利かせても、仕方がないことはわかっているけど、でも、この怒りをぶつける場所がない。






瞬は今どこにいるんだろう、今すぐ会いたいよ。助けに来てよ…