歪な光

どれだけ寝てしまっていたんだろう。





気づくと玄関の方でガタガタと音を立てて、急いだ足音がこちらに近づいてくる。






「真白!」






ドアのノックもせずに、瞬が私の部屋を勢いよく開けた。





それに驚き、私も飛び起きた。
そして、瞬と目が合い少しの間静寂が流れる。






「瞬ちゃん?」





沈黙に耐えれず声を出すと、瞬は強く抱きしめてくれた。






まるで、私の存在を確かめているように。






何が起こっているかわからず、抱きしめてくれる背中になんとなく手を乗せる。






「瞬ちゃん、どうしたの?お仕事、終わったんだよね?」






いつもと違う瞬に、動揺しながらも普通に話しかけてみる。腕の中にいるのに、なんだか、私が瞬をなだめているような気分だ。





「よかった、居てくれて…」






瞬はか細い声で呟いた。
消えそうで震えていて、私を凄く心配してくれているのがわかった。





そんな瞬のぬくもりが、嬉しくて私もさっきよりしっかり抱きしめ返した。






初めてみる瞬の弱さが、愛おしくて全てを包んで安心させてあげたい。






そんな生意気な気持ちになる。