歪な光

瞬のやるせなく、悔しさに歪む表情をみて、宮城は切なそうに言う。





「俺たちは正義の味方みたいには慣れないんだよ。定められた法律の中で、できることをこなして助けることしかできないし、助ける事も出来ない時もある」






それは、痛いくらい瞬は自覚している。






「俺たちに出来るのは、平等に与えられた地域を見て、手を出せる事をなんとかいいほうへ持って行くだけだ。一つの家族に深入りすることはしちゃダメだ」








石川にも言われて、瞬だってそんなことは分かっていた。





「でも、真白の家もきっと、今日の中川の事件に繋がりかねません。マドカちゃんが負わなくてもいい罪を犯してしまうように、それを事前に回避する方法を…」







「森岡、深入りするなと言っただろ?どちかかが、被害届出さない限り、勝手な行動はできない。分かるよな」






そういって、瞬の肩を強めにポンポンとして、宮城は去っていった。






一人残された瞬は、悔しくて壁を殴り、仕事へ戻った。







縛られているのは、守ろうとする側も同じだということを、瞬は痛いくらい実感する。