歪な光

「真白、待ちなさい」






外に出ると、さっきとは違ういつもの怒り顔。やっと本性でてきたか。対して私を必要としていないくせに、いい親ぶる姿をみると、吐き気がする。






これ以上、距離を詰められたくはない。






「私がいない間、連絡もしてこなかったのに、心配してるふりなんてすんな!」






私の怒鳴り声は警察署の建物のせいか外でも響いているのが分かる。





その声に、宮城と瞬も外に出てきた。






でも、それは母親たちは気づいてないらしい。どこまでも醜く、自分のことが一番可愛い。そんなやつが、親を名乗る資格なんてないんだよ。







「あんたは、勝手なことばかりするからでしょ?お母さんから彼も奪おうとして、あんたは何がしたいの?」






その言葉に、私は頭に血がのぼる。






「ふざけるな!その男は私をおもちゃみたいに扱うんだよ。こんな男大っ嫌いだ。あんたも女なら、もっとまともな男連れてこいよ。お父さんといい、選ぶセンスないんだよ。母親なら、娘の話をちゃんと聞けよ!」






私は言いたいことだけぶちまけると、一目散に走って逃げた。






逃げるんだ、捕まって帰るわけにはいかない。私の居場所も大切なそばにいてくれる人も、瞬以外本当にいなくなってしまった。