「卒業おめでとうございますー!」
後輩たちが渡してくれる花束。
「ありがと」
受け取ってにっこりと笑う。
「明日汰、写真とろうよ!」
日奈子が明日汰の腕を引っ張ってる。
「仲良いなぁ」
永人を見送って、教室へ戻ってきたら二人は付き合ってた。
どうしてそんな話になったのかはいまだにわからない。
少し羨ましく思いながら、仲のいいふたりに背を向けて校舎へ向かう。
「ここだったなぁー」
玄関前。
永人と初めて話したのはここだった。
あたしが永人にぶつかっちゃったんだよね。
あのころは永人のこと、まさかこんなに好きになるなんて思ってなかった。
「運命、だよね」
「何が運命だって?」
思い浮かべてると永人の声が聞こえて来た気がして、キョロキョロと辺りをみる。
「幻聴じゃねぇよ」
トンっと肩が重くなる。
「……っ、永人……」
いまこうして、後ろからあたしを抱きしめてるのは、好きな人だって。
声でわかる。
後輩たちが渡してくれる花束。
「ありがと」
受け取ってにっこりと笑う。
「明日汰、写真とろうよ!」
日奈子が明日汰の腕を引っ張ってる。
「仲良いなぁ」
永人を見送って、教室へ戻ってきたら二人は付き合ってた。
どうしてそんな話になったのかはいまだにわからない。
少し羨ましく思いながら、仲のいいふたりに背を向けて校舎へ向かう。
「ここだったなぁー」
玄関前。
永人と初めて話したのはここだった。
あたしが永人にぶつかっちゃったんだよね。
あのころは永人のこと、まさかこんなに好きになるなんて思ってなかった。
「運命、だよね」
「何が運命だって?」
思い浮かべてると永人の声が聞こえて来た気がして、キョロキョロと辺りをみる。
「幻聴じゃねぇよ」
トンっと肩が重くなる。
「……っ、永人……」
いまこうして、後ろからあたしを抱きしめてるのは、好きな人だって。
声でわかる。