これは小学校5年の我が息子ケイが、今日私に言った言葉である。

数日振りにケイが歩み寄ってきた。

どちらもが極限で、今日ケイを施設に保護してもらう、と、夕べケイに、家の中なのにメールで伝えていたけれど、ケイはいつになく無反応だった。

今日会ってみると、以前私が入院した時のようにもう壊れていたのが眼で判った。

口を聞けたのはもう夕方で、それまでは地獄だった。

アトピーなのに、長くお風呂に入れていないケイに、ケイが近づいて来た時に、少しお湯をかけたらケイが泣き出して、柱に頭をぶつけ始めた。

私は入浴させるのはあきらめて頑張ってケイの服を脱がせ、髪や体を拭いてやった。

我が子が痛ましくて不憫でならなかった。

私がケイをこんなにしてしまったのだ。

もう厳しくも言えなかった。

その後、ケイがひとしきり泣いた後やってきて言った。

「俺の事で自分を責めるのはやめてくれ。」