じゃないと、面白味が欠けちゃうからさ。


「……計画通り❤」


誰にも聞こえない声で呟いて、少しだけ口角をあげる。


ほんの少しだけ危険はあった。


だけど、また計画通りに進むだけ。


だって、この賭けは負けられないから。


負けたら、大変なことになっちゃうし……。


まぁ、そんなに心配することは無いでしょう。


あたし、今まで何回も何回も勝ってきたんだしね。


「あ、あたしちょっとお婆ちゃんに電話してくるね。」


「はーい!」


一回屋上を出て、前と同じ番号に電話をかけた。


危うく、親って言いそうになった。親は死んだ設定だったよね。


『……もしもし』


「あ、もしもし?今日ちょっと話したい事があるから、そっちに行くね~。」


返事も聞かずに電話を切る。


そしてまた、屋上に戻った。


「……今日倉庫に行くけど……あんた来る?」


春川君が嫌々ながらも誘ってくれる。