凜くんの家に押しかけちゃおうかな、なんてバカなことを考えていると、インターホンが鳴り響いた。
…? お父さんたちはまだ帰って来ないはずだから、もしかして凜くん!?
バッと起き上がって玄関を開けると、やっぱりそこには凜くんがいた。
むすっとしたまま、そこにいるのが何だかおかしくて笑ってしまう。
「い、いつからいたの?」
「……ずっと前」
「呼んでくれたら、よかったのに…」
「浴衣…、夏祭り…聞いてない…」
「うっ、ご、ごめんね?」
ぷいっとそっぽを向いてしまう凜くんを見て、おろおろとしていると、ぐいっと腕を引っ張られた。