わたしの瞳を覗き込んで、不敵に笑った。
「カノジョに、なってくんないなら。
俺と……もっとやらしいカンケイにでもなる?」
耳元で、ぼそぼそと。
わたしにだけ聞こえるように囁かれたそれに、一気に全身が熱を上げる。おかげで赤く染まった頬を見て、ふっと笑みを深める夕陽。
「っ……! あのねえ、っ、」
っていうかほんと何言ってるのこの子……!
振ってからの方がやたらと積極的に迫ってくるんですけど……!
「あれ、なに妄想したの?
俺、浮気しない?って意味で言ったんだけど」
にやり。
意地悪な笑みを浮かべて、それから「へえ」としみじみつぶやく。
言われたことを理解した瞬間、
ばかみたいに全身が体温を上げてしまった。
早とちり……っ!
っていうかそれならほかに言い方があるでしょ!?
そういう言い方するからでしょ!?
いや、勘違いしたのはわたしだけど……っ!
「っ、ちょっと待っ、」
「別に俺はソッチでもいいけど、」
彼の指先が、音もなく伸びてくる。
そのまま顎を掬われて、強制的に視線が絡んだ。
「ナナ相手だと、優しくしてあげられないかも」



