っていうか怖い怖い怖い……!

お願いだからそのロープで縛られた状態でぴょんぴょんこっちに向かってくるのやめてもらっていいですか……!ホラーなんですけど……!!



「全然いい朝じゃない……」



「今日は僕と南々瀬の再会にぴったりの快晴だね。

天がお似合いだって祝福してくれてるのかな」



「話聞けよ」



……おっと、思わず口が悪くなってしまった。

っていうか、ゴールデンウィーク中に色々あったせいで、異国交流が今日からだってことをすっかり忘れていた。



「それにしても、

439日ぶりの再会なのに相変わらず美しいね」



……もしかして数えたんだろうか。

カレンダーを見て?わざわざ?




……いや、考えるまでもない。絶対数えた。

普通の人なら絶対やらないけど、この男なら、



「南々瀬と別れてから何日経ったのか、

実は僕、毎日カウントしてたんだ」



ほら予想を超えてくる……!!

やだもう本当にこの人なんなの……!?



「南々ちゃん〜。

とりあえずさ、俺ら全員まだ状況わかってねえから中入って説明してくれる〜?」



「あ、うん……

わたしも状況わかってないけど……」



ひょっこり顔をのぞかせた椛が、茉文の首根っこをつかんで、うしろにずるずると引っ張っていく。さすが会長補佐。

そこでようやく一息ついたわたしは、今更みんなと「おはよう」を交わした。



それから定位置のソファに座ると、なぜかそのソファの隣に正座する茉文。

……ロープで縛られている割に動きが機敏だな。