番犬男子





日本には、勉強の追求とお兄ちゃんと再会するためだけに、はるばる海を越えて来た。


……はず、だったのに。



双雷のみんなと一緒に笑い合う時間が、当たり前になっていた。




「また日本に来る時は連絡しろよ!」


「アスちゃん、チカちゃんの連絡先知ってるの?」


「あ。……い、今!今、連絡先交換すんだよ!」



雪乃に図星を指され、遊馬は慌ててポケットからスマホを出した。


あたしと雪乃は顔を見合わせて破顔する。



「千果!連絡先交換しようぜ」


「私ともしてくれる?」


「もちろん!」



快活な遊馬と、最後の日だからか空港だというのに女口調な雪乃だけじゃなく、他のみんなとも連絡先を教え合った。


一気に多くなった連絡先に、思わずニヤける。



これでいつでも、連絡を取れるね。